2022年に注目すべき本当に才能のあるZ世代のラッパー8選

1918年から始まるスペイン風邪によるパンデミックの後、その反動から世界中では文化・芸術のルネッサンスが巻き起こりました。今では『狂騒の20年代』と呼ばれるこの時代は、今日の映画の直接的な祖である「トーキー」の登場、ハーレム・ルネサンスの旗の下花開いた黒人文化など、文化・芸術史的に大きなターニングポイントとなっています。

これは100年を経た現在の状況と非常によく似ており、自宅に籠って作品作りに没頭できるコロナ渦の環境は、アーティストにとっては必ずしも悪いことばかりではないのかもしれません。

実際に、2020年はロックダウンの影響を利用して多くの人気アーティストが新しいアルバム、シングル、EPを発表しました。BTSの「Be」、Taylor Swiftの「Folklore」、Dua Lipaの「Nostalgia」、The Weekndの「After Hours」、Megan Thee Stallionの「Good News」、Ariana Grandeの「Positions」、Lil Uzi Vertの「Eternal Atake」、Bad Bunnyの「Yo Hago Lo Que Me Da La Gana」などなど。数え切れないほどの傑作が生まれ、音楽の歴史にその名を刻みました。

このように世界的なスターが傑作を発表している一方、新進気鋭のアーティストたちも負けずに『傑作』を生みだしています。こうした若い才能に共通していることは、枠に収めることの出来ない型破りで情熱的な音楽性です。彼らは皆ジャンルを超え、右往左往しながら常識の壁を破り、熱い熱意を持って2022年へと羽ばたいています。ということで今回は、2022年に注目すべき本当に才能のあるZ世代の日本人ラッパーにを8人紹介します。

1. levi

先日執筆した『いま最もアツいHyperpopについて』でも紹介したSTAKIDSのメンバーであるlevi。いわゆる洋楽からバキバキに影響を受けた他のメンバーのつくる作品とは少し違い、普段からJ-POPしか聴かないような日本人にも聴きやすいメロディックなボーカルラインが特徴です(同様にLil Roarも日本人に受けやすい作曲が得意なメンバーです)。「呆れるほどに悲しんだ夜を、壊すために生きてきた」など、崩れそうなくらい繊細な詩的表現にも定評があり、確実にいま最もチェックすべきアーティストの一人と言えるでしょう。

2.BENXNI

続いてもSTARKIDSから、グループの参謀的メンバーであるBENXNI。作詞作曲からマスタリング、ミキシングまでこなす彼は、変幻自在に声色を変えて歌唱できる特殊な能力の持ち主でもあります。「Make It Loud」での激しいシャウト、「3nuts」でのどこかMajor Lazerを感じさせる低音ボイス。楽曲ごとに様々な音楽性が垣間見えるのは見ていて(聴いていて)感嘆ものです。

※尚STARKIDS関しては、今回は尺の関係で上述したleviとBENXNIの紹介に絞らせて頂きますが、他のメンバーもよい作品ばかりなので是非聴いて頂けると嬉しいです。

3.okudakun

コミカルでどこか初期のネットゲーム音楽を思わせるトラック、昨年「snow jam」で大旋風を巻き起こしたRin音を思わせる優しい歌声、彼の音楽はどれもアーバンで洗練されています。現在まだ高校生ながら他のアーティストへのトラック提供も頻繁に行っているようで、SoundCloudでは彼のプロデュースした作品を数多く確認することが出来ます。

4.ツカダカイン

繊細なメロディ、デリケートな歌詞、愛嬌のある容姿、そして、オーガナイザーとして地下のヒップホップシーンに既に大きな影響力を持つ彼も今後の飛躍が嘱望される天才の一人です。モテない男のひがみや嫉妬をテーマにした作品が多く、その歌詞に共感する同世代を中心に着実にファンダムを拡大しています。このラインより上のエリアが無料で表示されます。

5.EDWARD(我)

関西を中心に日本のヒップホップシーンに革命をもたらしている2000年生まれのEDWARD(我)。どこか物憂げな、それでいて技巧的な彼女のラップは例えるなら「日本語ラップのグレース・ケリー」。TikTokを中心とするショートムービー市場の拡大でラップに挑戦する女性が増えた一方、その低レベル化を憂慮する人も少なからずいました。そんな中に燦然と輝く彼女の才能は、確実に日本語ラップの規律を正している存在でしょう。


6.Jolno Kei

現状表立った活動も少なく、SNSも殆ど更新していないためまだまだ謎の多いアーティストJolno Kei。彼の楽曲は日本人でも聴きやすい色彩豊かなメロディラインが特徴です。作品からは日本の音楽シーンへの深い理解が滲み出ており、今後の活動次第では爆発的にファンダムを築き上げる可能性も高いでしょう。

7.Yokai Jaki

歌声というより咆哮に近い絶叫と大胆な音楽センスでメロコア、グランジ、オルタナ、ヒップホップなどあらゆる音楽を破壊。崩れた音楽の残骸を圧倒的なセンスで再構築し、唯一無二の作品として再提示する鬼才Yokai Jaki。その強烈な音楽性で既に地下では絶対的なポジションを築いており、今後の一層の活躍が期待されています。

8.BBY NABE

最後に紹介するのは既にTikTokでも「PINK SWEET」が大きな注目を浴びた経験のあるBBY NABE。彼の歌う楽曲はどれも明朗で爽やか。伸びのある高音と絶妙なオートチューンが絡み合ってどれも非常に聴きやすい楽曲に仕上がっています。また、ハイセンスなファッションでも注目を集めており、音楽以外での活動からも目が離せません。

最後に

今回はその才能に対してまだまだ知名度の低い日本語ラッパーに絞って紹介させて頂きました。今後彼らが日本の現在の音楽シーンをぶち壊し、新しい時代を創り上げてくれることを願って、今回の記事は締めたいと思います。最後までお読み頂きありがとうございました。

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