ATEEZ : 次のBTS? 止められない快進撃

ATEEZ の活躍について語る前に、2010年以降誰がK-POPの市場を支配してきたか、そしてどのように市場が変化したかについて学ぶ必要があります。K-POPの市場は伝統的にSMエンターテインメント、YGエンターテインメント、JYPエンターテインメントの3社(「ビッグ3」と称される)によって事実上独占されてきました。 実際K-POPの歴史が始まったとされるソテジの登場以降、国内外問わず成功したアーティストやグループのほぼ全員がこの3大事務所の出身者です。しかし、2013年にBTSがBig Hit エンターテインメント(現HYBE)からデビューしたとき、この業界構造に大きな変化が起こりました。

BTSはデビューから最初の数年間はあまり注目されていませんでしたが、米国を意識した本格的なヒップホップサウンドと若者のメンタルヘルスや社会問題について言及した歌詞のニッチ戦略で熱狂的なファンダムを築き上げました。彼らがK-POP史上における”弱者”としてデビューし、やはり(少なくとも韓国においては)今でも莫大な影響力を保有するテレビの力を無視したマーケティングで絶大な人気を獲得した事実は、彼らの偉業をより際立たせています。

さて、今回はBTSに関する記事ではありませんが、この非常に制約されたマーケティング事情について認識しておくことが重要です。実際にATEEZはBTSといくつかの類似点を保持しています。彼らはBTS同様、小規模であまり知られていない事務所出身者でありながら、今最も注目を浴びているグループの一つに数えられています。

2016年に設立されたKQエンターテインメントに現在ATEEZでリーダーを務めるホンジュンがミックステープ送り、それに感銘を受けた事務所の代表の一声からこのATEEZプロジェクトは始まりました。

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その後2018年5月18日、当時KQ Fellazという名前で活動していたメンバーはYouTubeに「KQFellaz PerformanceVideoI」という動画を投稿。この動画はその洗練されたパフォーマンスと高度なカメラワークで多くの注目を集めました。FamousDexの「PickItUp」をBGMに抜群のダンスパフォーマンスを披露するこの動画は、観る人に即座に彼らのカリスマ性を感じさせ虜にし、ここでまずATEEZは初期のファンダムを急速に築き上げました。

ATEEZは現在著名なダンスクルーBBTrippin ‘のサポートを受けて振り付けを作成しており、その特筆すべき点として、ほぼ全てのK-POPグループは完全なカルグンム(メンバー全員の動きがピッタリ合うキレキレのダンス)に焦点を当てている一方で、彼らのダンスはむしろ各メンバーの個々のスタイルを強調する振り付けに焦点を当てているという点があります。サンのダイナミックさからソンファの優雅さまで、ATEEZのパフォーマンスはとにかく個性的でユニークです。

また、すべての成功したK-POPグループの背後には、熱心で忠実なファンコミュニティがありますが、当然彼らの成功を語る上で彼らのファンコミュニティであるATINYに言及しないわけにはいきません。現在K-POPは過去にかつてないほど世界的にも勢いがあり、実際にATEEZは積極的に国際的トレンドを取り入れ、評価を高めています。英語でのデジタルコンテンツのサブタイトルから、「Wave」にアフリカの歌詞やダンスムーブを含める戦略、複数のコンベンションやファンのサインまで、世界中のファンを繋げ、繋がるために様々なアクションを起こし続けています。

もはやローカルアイドルでなくなった現在においても、彼らはメンバーのvlogをYouTubeにアップロードし、TikTokを配信し、ハッシュタグ#StayWithATEEZを作成して曲「Answer」のファンによるカバーを紹介し、無数のVLIVEビデオに作成しています。ATEEZの成功の大部分は、多種多様なファンに対する極端なまでの思いやりと、それに依る揺るぎない繋がりの影響であることは明らかでしょう。

また、サウンドが事務所の意向に大きく影響される他のグループとは異なり、ATEEZは事務所のその小ささからメンバー全員が積極的に楽曲制作や昼付けの制作に携わることが多いです。特にリーダーのホンジュンはグループのサウンドを形作る上でかなり直接的な役割を果たし、実際に個人的にグループのために複数の楽曲を書いたりもしています。こうした自作自演のスタイルはBTSの影響で近年取り沙汰されてはいるものの、まだまだ非常に稀であり、だからこそ、そうした行為がグループに対するロイヤリティをより強固なものにしているのは間違いないでしょう。

ATEEZは2018年10月にデビューEP「Treasure:EP.1:All to Zero」を正式にデビューし、3年足らずで韓国のEP4枚、フルアルバム1枚、ミニアルバム2枚、日本のアルバム2枚をリリースしました(ファーストミニアルバムはガオンアルバムチャートでプラチナ認定を受けています)。このグループはまた、韓国文化体育観光部から「第4世代リーダー」に選ばれました。彼らは彼らがK-POPの新しい姿であることを示し続けています。このグループがまだ全員20代前半であり、デビューからまだ約3年しか経っていないことを考えれば、そのハイピッチな成功と比類のない情熱にドハマりするのは確実でしょう。

K-POP第4世代についてご興味がある方はこちらのブログも是非参照してみて下さい。こんかいもありがとうございました。

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