TikTok Vs Instagramリール

はじめに

多くのSNSユーザーは、TikTokとInstagramリールについての話題を日常的に耳にしています。この二つはTikTokが日本でのリリースから約4年、Instagramリールに至っては約1年とまだ若いものですが、一見非常によく似た機能と見た目によって構成されています。

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では話をさらに進め、今日SNSマーケティングを思案しているブランドはどちらにより注力すべきでしょうか。

この疑問を解決すべく、米国の有力なマーケティング会社が調査を行いました。そこではTikTokとInstagramリールで各々アクティブな60のアカウントを特定し、それらの全体的なパフォーマンスを比較、それを視聴したユーザーにどのような影響を与えたのかを分析しています。

この分析の結果分かったことは、ユーザーの目に留まり、より多くの視聴回数を獲得するにはInstagramリールが優れているというものでした。平均視聴回数は約1万回程度もTikTokより Instagramリールの方が多かったというのです。

これだけ見るとInstagramリールの持つ力は驚くべきものですが、これはTikTokの持つ重要な要素を見逃しています。

コミュニティ。

TikTokは驚くほど包括的なプラットフォームであり、これは言わばインターネット上に登場したストリートです。TikTokではクリエイターを個人的に知っているかのように(場合によってはまるで友人のように)振る舞うユーザーが多数存在しますが、実際この二人は現実で出会うことはほぼありません。しかし、クリエイターの趣味や日常をリアルタイムで浴び続けることで、ユーザーはそこに本物の友情関係があるかのような錯覚をもたらします。まさにこれこそが、TikTokがこれほど偉大な成功を収めている理由の一つです。TikTokはクリエイターがフォロワーを「友達」に変えることができる数少ないプラットフォームであり、これにより他に類を見ない優位性があります。

例えば、TikTokユーザーの多くは自分の発信したコンテンツがより拡散するためにハートやリンクコピーを呼び掛けることを恥ずかしいと思っていませんし、実際にそれが意味のある形で出来る状況を有します。一方でInstagramリールは一度発信されたコンテンツはクリエイターの手を離れ、パブリックな共有財産としての様相を呈します(あるいは自身のアカウント内というごく限られたコミュニティでのみ生存する展示物)。

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TikTokとは
2020年世界で最もダウンロードされたアプリ。中華人民共和国のByteDance社が開発運営しているモバイル端末向けショートビデオプラットフォーム。他のクリエイターとコンテンツ内でデュエットしたり、流行の曲をサウンドトラックとして簡単に使用出来る。

Instagramリールとは
TikTokと多くの共通点があるInstagramが提供する最新機能の1つ。ただし、現時点ではTikTokと比較してユーザーに提供する機能とツールは少ない。

本質的な違い
Instagramはネットワーク指向ですが、TikTokはコンテンツ指向です。つまり、Instagramユーザーはアプリ内で消費するコンテンツのほとんどを同級生やバイト仲間、サークルの友人といった限られた繋がりの中だけで補います。一方でTikTokユーザーは過去のアクションを元にアルゴリズムによって選別されたコンテンツを実に様々なジャンルから、また、大量に消費します。

コミュニティ
同じタイミングで同じコンテンツを投稿した場合であれば、TikTokの方がInstagramリールよりもポジティブなアクションが多かったようです。というのも、TikTokにはそのコンテンツに共感したユーザーがアクションすることで他のユーザーによる視聴を促し、しかもそれはよりそのコンテンツに興味を持つ可能性のあるユーザーへ届けられやすい傾向があります。これによってそのコンテンツやそれを発信しているブランドの周辺が顕著に盛り上がり、その結果ポジティブなアクションが増加するようです。実際にTikTokがコミュニティ性を重視していることは共有数を公開していることからも伺えます(現時点でInstagramリールは共有数を公開していません)。

TikTokではユーザーは他のSNSプラットフォームと比較して、より積極的に共感や称賛といったポジティブなコメントを行います。これもまた、ユーザー同士の結束力を高め、コミュニティの発展を支える重要な要素となっています。もちろん、ユーザー同士が意見の相違で罵り合うこともありますが、TikTokの運営は不適切なコメントを見つけた場合、驚くべき早さでその対処に当たります。

一方でInstagramは、同級生やバイト仲間、サークルの友人といった限られた繋がりの中だけで消費を補い合うためのプラットフォームの側面が強いため、ユーザーが知らない人とやり取りを行うことはほとんどありません。これはつまり、オフライン以上のコミュニティが誕生しにくいことを示します。

結論として…                            

Instagramリールは、コンテンツの最新の需要に対応するためのInstagramチームによる強力な取り組みの一環です。ただし、現段階ではまだユーザーとクリエイターの両方にとっても機能の改善を望むべき理由はあるでしょう。

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